9.19.0018

読書感想

『街からはじめて、旅へ』 片岡義男 1976年 株式会社晶文社

この本は、角川書店版で読んでいたのですが、たまたま入った古本屋でみつけ「おっとこれは。」と、買い入れたものです。買ったのはかなり前です。
調べてみると角川版は1980年に発行されていました。

晶文社版と角川版では章分けが異なっています。

晶文社版が 「町からはじめて」 「旅へ」 「南海の楽園から」であり、角川版では「町からはじめて、旅へ」 「南海の楽園より」 「サーフシティからの航空便」となっています
同じ題名の本ですが、中身は若干違っていました。今改めて見てあららちがったのという感じです。

さて、内容ですが、エッセイと呼んでいい書き方で「まち」や「西部劇」、「南の島」について、切り込んでいます、片岡氏らしい目線で。読んでいて非常に小気味が良いのです。すっと読み出した途端にその世界に入っていくことができます。
他の作品でも、読感は基本的には同じです。ひとつの世界がきちんと構築されていて、そこからいつもブレずに、モノを見たり、作品が生まれているんだなぁといつも感じていました。

読者は、なんの準備をしなくても、その世界を堪能できます。

0 件のコメント: